驚いた事 Happening

cake

 8月4日、ニュルティンゲンのフェスティバルで David Russell の演奏を久しぶりに聴く事ができたのですが、相変わらずのすばらしい演奏で、堪能いたしました。特にバッハの「無伴奏バイオリンパルティータ第1番」は圧倒的な演奏で、美しいギターの音色とともに、聞くもの全てを楽しませていました。プログラムは以下の通り。


F.Sor ; Fantasie No.3 Op.10
A.Vivaldi ; Sonata for Cello No.6
E.Granados ; Valses poeticos

(pause)

J.S.Bach ; Partita for violin solo BWV1002
I.Albeniz ; Capricho Catalan/Granada/Asturias


 終演後、宿泊するホテルの Bar で一緒に飲んでいると、突然日本からやって来た参加者達がバースデーケーキのプレゼント(写真上)をしてくれました。私が今年6月27日に60歳となった事をドイツで祝ってもらいました。あとで聞いて知った事なのですが、日本からの参加者皆で、ケーキ探し、文字の書き込みの道具探し、などなど奔走してくれたとの事。この場をお借りしてお礼申し上げます。


cake-2
 

 David は私の先生ですが、年齢は1歳しか違いません。私は髪が白くなってしまいましたが、David はきっと髪が白くなってもあまり目立たないだろうと思います。そして、いつも明るく楽しく、どんな人達とも接してくれる姿は、その演奏だけでなく人柄も本当に学びたいと思う、先生です。この日の夜も、演奏の疲れがあった筈なのに、世界中から集まった若者達にかこまれ、遅くまでギター談議の相手をしていたようです。

 60歳の誕生日をこんなにも沢山の友人達に祝ってもらえるとは夢にも思っていませんでした。ドイツに到着早々、驚き Happening の一日でした。





Festival, its Power and Charm 「フェスティバル」という魅力とちから

festival
 

 8月1日から開催されたドイツ、ニュルティンゲンでのフェスティバル(Internationale Gitarrenfestspiele Nürtingen)、そして10日から開催された、同じくドイツでのイザローンフェスティヴァル(23. International Guitar Symposium Iserlohn 2014)、これらのフェスティバルからお招きを頂き参加しておりました。マスタークラスで教えたり、カネンガイザー氏と二重奏のコンサートをしたり、という楽しみにしていた内容ですが、私が招待された最大の理由はいずれのフェスティバルでも「アンサンブルクラスを指導」するということでした。


 私のこれまでの海外の活動の多くが私の作曲したアンサンブル作品を指導し、実際にコンサートで指揮をする、というのがほとんどでしたから、今回の経験もそれほど変わった仕事ではなかったのですが、最大の違いは二つのフェスティバルで二週間、そしてそのあと Hannover でコンサート、Iceland ではリサイタルとマスタークラス、そしてレクチャーをすると言うことで、前半と後半ではツアーの内容が全く違い、そしてほとんど一ヶ月に及ぶ長い物であったと言う事です。2012年のアメリカのツアーも同様の長さだったのですが、この時はフライトの手配から、移動のプラン、滞在ホテルの予約など全ての作業がニューヨークにあるマネジメントがやってくれたので、今回のヨーロッパツアーとは比べ物にならないほど楽な旅でした。


 ニュルティンゲンのフェスティバルも、イザローンのフェスティバルも多くの回を重ね、歴史と伝統のあるものですが、開催されるロケーションや内容、雰囲気はかなり違うものでした。そのことは友人のカネンガイザー氏から事前に聞いていたのですが、行ってみるとそれは想像以上に、二つのフェスティバルの性格や、おそらく目指しているものが違うものである事を感じさせるものでした。どんな状況であれ、私にとって至上の命題はアンサンブルの指導と言う事なのですが、わたしにとってアンサンブルの指導をすると言う事は(別な言い方をすれば、アンサンブルという形態を借りて指導をすると言う事は)とりもなおさず、ギターリストにとってはきわめて当たり前である「独奏」というやり方を離れ、指揮者を中心に仲間と一緒に音楽を作ると言う作業を通じて「音楽を教える」ということに他なりません。そしてそのことのほとんどは、知識や技術を教えると言う事よりも、約束やルールの中で決して妥協しないリハーサル、そして大きな緊張を持って迎える本番、という一連の経験をアンサンブル(ギター・オーケストラ)のメンバーたちと伴に共有する、ということに尽きます。


 私も30年前にはスペインに留学し、いくつかのコンクールやサマーコースに参加すると言う経験がありましたが、様々な国から若者が集まった時、ある期間の間、時を経るに連れて一種独特の雰囲気が確実に生まれて来ると言う経験を必ずしたものです。今回のフェスティバルもそれは変わりませんでした。しかし今回はゲストと言う立場から見ているので、なにか若者達の力や興奮がもの凄い勢いで、そしてそれは私のアンサンブルクラスでも、回を重ねるごとに、増し、そして生徒達と私のとの間にあった距離や空間が、どんどん近くなり、最後にはステージの上ではじけて、花火のようにどこかに飛んでいく、・・・そんな感覚が確実にありました。それがこういったフェスティバルの「魅力」であり「力」でもあるのでしょう。


rehearsal


 この写真は8月9日、ニュルティンゲンで「SHIKI」のリハーサル風景(ドレス・リハーサル)、そして最初にご紹介した写真は演奏し終えた LAGQ のカネンガイザー氏と演奏に参加した日本人メンバーたちでのショットです。みんなとってもいい表情をしています。そう思いませんか?





Iceland

Iceland

 ドイツでの二つのフェスティバルを終え、Hannover でのコンサート、そしてHamburg で三日間友人とあったり、少しだけゆっくりして、アイスランドに25日来ました。一昨日リサイタルを、そして昨日はこちらのアカデミーでレクチャー、マスタークラスを終えました。いずれも充実した楽しい時間でした。今日はやっと一日のんびりして、スペイン時代からの古い親友の Pétur がレキャビック周辺を案内してくれました。とてつもなく美しい国です。
 今夜のフライトで帰国しますが、まずはシュツットガルトへ、そして日本へ向かいます。少し長旅になります。




Iserlohn - 1

Iserlohn1
 

 10日からイザローンのフェスティバルに来ていたのですが、ここでは宿舎の部屋に wi-fi が無く、皆が集まるレセプションルームまで行ってメールをチェックしなければなりませんでした。(返事が遅れているメールが沢山あると思いますが、お許しください!)

 到着した翌日早々に、W.カネンガイザー氏と二重奏のコンサートでした。チャペルには沢山の人が来て下さり、立ち席での方もいらっしゃいましたが、熱い拍手を頂き、また終演後には色々な方が声をかけて下さいました。自分の書いた音楽がよろこびや感動を持って迎えられると言うのは、本当に幸せなことです。


Iserlohn2


 最終日(16日)には学生達による終了コンサートがあり、私が担当していたアンサンブルコースの演奏もありました。多くの方々からお褒めの言葉を頂戴しましたが、イザローンでの事はまたあとで、時間をおいてから(帰国してからでも)ご報告したいと思います。


 今日はこれから、ハノーファー Hannover でコンサートです。


https://www.facebook.com/events/670919239665341/




Nürtingen-2


Nuertingen2

 昨夜はポール・オデット氏のリサイタル。ギターでは馴染み深いリュート組曲や、ヴァイオリン・ソナタ、そしてヴァイスの組曲などを演奏しましたが、ただただ「素晴らしい」の一言に尽きる演奏でした。上の写真は、開演直前の会場前でのショットです。


paul



Nürtingen-1

nuertingen1
 

 4日の朝にこちら、Nürtingen に到着しました。早速午後からマスタークラスと、『SHIKI」の練習がスタートしました。夜は David Russell のコンサート。久しぶりに聞く David の演奏ですが、素晴らしかったです。翌日はイタリアのギター二重奏、Duo Maccari-Pugliese、19世紀のオリジナルギターによる演奏ですが、素晴らしい二重奏です。さて、まだまだフェスティバルは続きます。


ニュルティンゲン国際ギターフェスティバル
2014年 8月1日〜8月9日




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