運指 Fingering

fingering

 

 

 その昔、200年くらい前のことになるのでしょうが・・・、パリで活躍していたスペイン人のギタリスト、フェルナンド・ソルは演奏家としても作曲家としても勇名を馳せていました。スパニッシュ・ギターのブームと相まって、出版社も積極的に彼の作品を出版していました。それらを求めるギターの愛好家達が沢山いたのでしょう。ところがある日、出版社は作曲者ソルに「作曲した作品には運指を付けて欲しい」とう要要求を再三するようになりました。ソルはそれを(恐らく)とても疎ましく思ったのでしょう。幾度となく求めを拒んできましたが、とうとう「これでいいでしょうか? Voyons si c'est ça (Op.45)」という作品を書きました。部分的にいくつかの運指は書き込まれていましたが、要するに運指がどうであるべきか(=どこのポジションで、どの指で弾くのか)が自ずと解るように曲を書いたのです。
 毎月、私のコンサートシリーズでは「プレゼント編曲」として私の編曲作品をご希望の方に差し上げていますが、実はこの楽譜を書き、仕上げる作業がけっこう大変なのです。勿論、まずは、編曲としての完成度を納得のいくところまで仕上げる事は言うに及ばず、次は楽譜を見易く書き直す事、そして最後は「運指」を書き込む事です。この作業に至って、私は今お話ししたソルの逸話を何度も思い出します。
 もう随分前に、あるところでレッスンをしていたら生徒の弾いたバリオスの譜面がどうもあまりよろしくない運指が書いてある・・・、一体誰の校訂だとばかりに楽譜をとりあげ見てみると、なんとその何年か前に私が運指を付け某出版社から出た楽譜だったので、大変困ったことがあります。考えが変わった、と言うことも出来ますし、ああいうところは運指を指定しない方がいいとも思いました。特に先月と今月、そしておそらく来月も「プレゼント編曲」となる「グリーンスリーブス変奏曲」は(編曲と言うよりは作曲なのですが)、私自身の生徒のために書いているので、演奏が可能なように、またそのことが皆さんに伝わるようにという願いを込めて、運指を出来る限り十分に書いています。それだけに、大変時間のかかる作業です。今月のコンサートは、いよいよ明日です。お天気もなんとか持ちそうです。

 

 


台風が接近

tyhoon-18

 

 

 台風18号が近畿にも接近しています。上の写真は本日 16時41分現在の我が家から見た京都府八幡市の空です。朝起きてTVをつけると、妻の実家がある大分県,特に佐伯市などでは大変な被害出ている事を報じていましたから、直ぐに実家に連絡を取ったら幸いな事に実家の辺りでは被害はでていないとの事でした。
 同じ頃、こちらでは「台風などどこに居る?」と言いたくなるような、暗い曇り空ではあるけれども、空気はぴくりとも動かず「静か」とも言える天気です。夕方になって少し風が出てきました。たった今は、上の写真のような空模様、きっとこれから急激に変化して来るのでしょう。四年前のような被害が出ないといいのですが・・・。
 今回の台風18号は「タリム」という名前で、フィリピンの言葉で「鋭い刃先」という意味だそうです。あまり切り裂かれたくないですね・・・。

 

 

weathernews

 

 

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雨のハイビスカス

hibiscus

 

 

 中国大陸に直進するのかと思っていたら、数日前に突然舵を東に切って、日本列島を南から舐め回すのではなかろうかと言う不愉快な進路をノロノロとやって来る台風18号は「今後は東寄りに進み、17日(日)には九州に上陸すると予想です・・・」と、weathernews が言っております。おそらくその影響で、京都も今朝から雨が降り続いています。
 「台風18号」といえば、四年前の9月16日にもこのブログに投稿をしています。この時はひどい雨で、桂川が氾濫、私の住む八幡でも、川が甚だしく増水し、近所の道路も相当水浸しになった事が書かれていて、記憶が蘇りました。今回はそんなことにならないことを願っていますが、テレビなどの天気予報士は「四半世紀に一度の大型台風」などと言っていますので、心中は穏やかではありません。
 そんな天気にも関わらず、玄関先の「ハイビスカス Hibisucus」はきょうも奇麗な花を咲かせました。

 

 

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鮎で炊き込みご飯

Ayu

 

 

 鮎の干物を家内の実家からいただたので、炊き込ご飯を作ってみました。思いのほか爽やかな味わい、軽やかな香りで、鮎も骨まで食べられる柔らかさです。実は女房が、炊き込みご飯好きです。でも炊き込みご飯を作ると、女房がいっぱいご飯を食べるので、危険です。鮎(あゆ)を料理したのに、女房のお腹が鱈(たら)になってしまいそうで、心配です。

 

 

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秋空?

JUGEMテーマ:天気

akizora

 

 

 昨日の夕方、家内と宅急便の荷物を出しに家を出たら、戸外の空気が一昨日までとは違って、ちょっとだけヒンヤリした感じになっている事にすぐに気付きました。何気なく空を見上げると雲がもう秋のような様子でした。そういえば昨日から暦は9月。暑さ寒さも彼岸まで、と言いますがそのお彼岸まではまだちょっと時間があります。・・・そして、そのお彼岸の日(9月23日)は私の京都での演奏会《秋の風》開催の日です。はてさて、その日はどんな風がふいているのでしょう?

 

 


9月は《秋の風 Autumn Wind》

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 今朝はよく眠る事ができて、目覚める事ができました。昨夜はサッカーW杯のアジア最終予選で、日本が快勝したからかもしれませんが、なんと言っても残暑の厳しかった日々が続いていたので、今朝方の涼しさがその最大の原因だと気付きました。
 「藤井眞吾 コンサートシリーズ」9月は《秋の風 Autumn Wind》23日(土)の開催です。丁度この日はお彼岸です。爽やかな風が感じられる季節になっている事を願いつつ、こんなタイトルにしました。バリオスやヴィラ・ロボスのほか、先月の続き「グリーンスリーブス変奏曲 - その2」などをお聞き頂きます。プレゼント編曲は同曲の続編です。ご予約はお早めに!

 

 


9月と10月の「藤井眞吾 コンサートシリーズ」

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note

 

 

 残暑厳しい毎日です。8月も残すところあと二日。
 9月と10月の「藤井眞吾 コンサートシリーズ」のチラシが出来上がりました。

 

 9月は「23日(土)」の開催で、《秋の風 Autumn Wind》。夏の暑さに別れを告げて、一足先に秋の涼風を楽しもう・・・、という企画です。ギターの爽やかな音楽、涼やかな風が吹いて来るような音楽をお楽しみ頂きます。

 

 10月は「21日(土)」の開催で、《ドゥブル Double》。バッハの無伴奏バイオリン・パルティータやイギリス組曲などに見られる「ドゥブル Double」、舞曲を繰り返したときの変奏の事ですが、繰り返しが同じ事の反復ではなく、さらに想像が膨らむような音楽の発展は聞く者を興奮へと誘います。変奏曲を中心にお聞き頂こうと思っています。

 

 ご予約はお早めに!

 

 


《魅惑の瞳》- プログラム・ノート

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program note

 

 

 民謡(folk song)とかポピュラーソング(popular song)と呼ばれる音楽は時が経てばたつほど、実際には作(曲/詞)者がいても、その存在が忘れ去られ「作者不詳」とか「詠み人知らず」とされてしまう場合が多くあります。それがいつの間にか自然に意識されなくなると言うこともあれば、ある権力などによって意図的にその名前が伏せられていく場合もあります。また旋律は時代に応じて形を変える事はしばしばですし、歌詞の内容や言葉が改編・改作されることも珍しくありません。
 実際にはあまり歌われなくなった民謡などでも、特に19世紀以降の器楽曲の題材として残っているものも多くあります。ソルの「《マルボローは戦争へ行った》による変奏曲 作品28」は今でもヨーロッパ、特にフランス語圏では現在も子供達の遊び歌として歌われていますが、ポンセの「南のソナチネ」第1楽章に使われた二つのカスティーリャ民謡(スペインの首都マドリッドのある地方)は、今の若いスペイン人の間ではあまり歌われないのかもしれません。
 今日はギターの音楽の中にある、世界の民謡やポピュラーソングに着目しながら、ギターの音色をお楽しみ頂きたいと思っております。
(藤井眞吾:記/2017年8月26日)

 

 


明日のプログラム《魅惑の瞳》

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 明日のプログラム(予定)です。
program

1.《マルボローは戦争に行った》による変奏曲(F.ソル)
F. Sor (1778 - 1839); Variations sur l’air : Malborough, Op.28

 

2.南のソナチネ(M.M.ポンセ)
M.M.Ponce (1852 - 1948); Sonatina Meridional
  1. Campo (Allegro non troppo)
  2. Copla (Andante)
  3. Fiesta (Vivace)

 

3.エストレリータ(小さな星)(M.M.ポンセ)
M.M.Ponce (1852 - 1948); Estrellita

 

4.さくら幻想曲(藤井眞吾)
S. Fujii (1954 - ); SAKURA Fantasy

 

 

5.グリーンスリーブス変奏曲(藤井眞吾)*
S. Fujii (1954 - ); Variations on Greensleaves - ver.1

 

6.キューバの民謡と舞曲(L.ブローウェル)
L. Brouwer (1939 - ); Cancion popular y Danza popular Cubanas
-        魅惑の瞳 Ojos Brujos
-        サパテオ Zapateo

 

7.セビリア幻想曲(J.トゥリーナ)
J. Turina (1882 - 1949); Fantasia «Sevillana», Op.29

 

8.世界のメロディー

-        ふるさと(岡野貞一/藤井眞吾 編) 【日本唱歌】
-        ロンドンデリーの歌(武満 徹 編) 【アイルランド民謡】
-        ニール・ゴウの悲しみ(D.ラッセル 編) 【スコットランド民謡】
-        この道(山田耕筰/藤井眞吾 編) 【日本唱歌】

 

 

(*)プレゼント編曲

 

 

note

 

 

・・・今回のプレゼント編曲は「5.グリーンスリーブス変奏曲(藤井眞吾) S. Fujii (1954 - ); Variations on Greensleaves - ver.1」ですが、これは私のところでギターを勉強している生徒が発表会で演奏するために、私最近書き下ろした作品です。誰もが知っている「グリーンスリーブス」の旋律と、伴奏の形を変化させた二つの変奏です。今後も彼の勉強に伴って変奏は追加されていく予定ですが今回は、おそらくもっともシンプルな形の変奏二つまでをお聞き頂きます。「ver.1」と表記したのはそういう理由で、続きは来月以降にお聞き頂こうと思っております。
 予約及びプレゼント編曲のお申込みは本日まで可能ですので、ご希望の方は「藤井眞吾 コンサートシリーズ 第125回《魅惑の瞳 Ojos Brujos》」のページからご予約下さい。

 

Greensleaves


今週の土曜日は《魅惑の瞳》

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note

 

 

 今週の土曜日は「藤井眞吾 コンサートシリーズ 第125回」、タイトルは《魅惑の瞳 Ojos Brujosです。「魅惑の瞳 Ojos Brujos」というのはキューバンの作曲家 Gonzalo Roig の曲のタイトルですが、それを L.Brouwer がギター独奏用にとても素敵な編曲しています。この曲のように、良く知られた民謡やポピュラーな曲を器楽曲(ギター曲)に編曲したもの、あるいはそれらのメロディーをテーマにした変奏曲などは沢山ありますが、やはり元となっている「歌」の持つ魅力が大きな影響を与えます。今回はそんなギター曲を沢山お聞き頂こうと思っています。
 またプレゼント編曲は、私の生徒のために書いた「グリーンスリーブス変奏曲」です。生徒のために書いているので、弾き易い筈です。チケットお申込みの際に「編曲希望」とお書き添え下さい。皆様のご来場をお待ちしております。

 

【予定の演奏曲目】

 

● 魅惑の瞳(L.ブローウェル)

● マルボローの主題による変奏曲 Op.28(F.ソル)

● 南のソナチネ(M.M.ポンセ)

● ロンドンデリーの歌(武満 徹 編)

● ニールゴウの悲しみ(スコットランド民謡)

● この道(山田耕筰/藤井眞吾 編) ほか


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