《異稿》曲目解説

異稿


曲目解説

 ・・・例えば「変奏曲」の場合、同じ主題によって違う作曲家が異なる作品を作曲すると言うことは、しばしばあることです。最初の曲《牛を見張れ》という曲は、15〜16世紀にスペインで流行した歌なのですが、これはロマネスカと呼ばれる「定旋律」で歌われた歌です。これをもとにして当時の音楽家達は器楽曲を書きました。スペイン出身のギタリスト・作曲家、F.ソルは後半生をパリで送り、活躍しましたが当時のパリにはイタリアからやって来た音楽家達も沢山いました。M.カルカッシもその一人で、ソルよりも14歳若かったカルカッシは、同様にギターの名手であり作曲家でもありました。カルカッシの残した教則本や練習曲は今でも世界中で学ばれていますが、ソルはカルカッシの作品を決して高く評価していませんでした。モーツァルトの名作「魔笛」のアリアを主題としたこの二人の作曲家による変奏は極めて対照的です。
 アルベニスやグラナドスのピアノ曲が「ギター的」だとか「ギターで弾いた方がより生き生きしている」などとしばしば言われますが、私は必ずしもそうは思いません。「アストゥーリアス」は今回が三度目の編曲です。「グラナダ」は二度目の編曲、いずれも調や調弦が違います。何故何度も編曲に挑戦するかと言いますと、原曲の音楽的美点を一層活かしたいと思ってのことです。サグレラスは20世紀の前半にアルゼンチンで活躍したギタリストですが、「マリア・ルイサ」と言う曲が初学者のための名曲として知られています。ところが一般に流布しているものと原曲では些かの違いがあります。本日は原典版でお聞き下さい。秋透(あきとおる)さんは私と同様に北海道出身です。私の最初のCDアルバムには秋さんの「Noon City」というフルートとギターの曲を収録しましたが、その後も何曲かギターを含む作品を書いています。この「Day for Night」は本当は「(ギター独奏のための)12のリチェルカーレ」と言う曲集になる筈なのですが、完成したのはまだこの一曲です。約束から6年が経ってしまいました。



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