ポンセの最後の作品「六つの易しい前奏曲」

Prelude

 

 

 本日の演奏会《プレリュード Prelude》では、ポンセ(Manuel Maria ponce; 1882 - 1948)の「24の前奏曲」の中から6曲を演奏するのですが、実はポンセが亡くなる直前、1947年に「六つの易しい前奏曲 6 Preludios faciles」という作品を書いています。これはあまり知られていない曲ですし、とてもシンプルな曲なので、演奏会などでも殆ど演奏されない曲なのですが、この中から3曲を本日の演奏会で、追加し演奏することにしました。
 この曲はメキシコの、ポンセの次の世代を代表する作曲家、カルロス・チャベス(Carlos Chavez; 1899 - 1978)のお嬢さん、フアニータ・チャベスのために書いた曲で、ポンセの死後、ポンセの奥さんであるクレマ・ポンセが、夫の音楽をより世に知らしめる為に設立した出版社から出したものです。メキシコ先住民の音楽の要素を使ったと思われる音楽は、私達がセゴビアを介して知る音楽とは違った側面を持ち、とても興味深く、また重要であると思われるので、急遽プログラムに加えることにしました。お楽しみに!

 

 

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前奏曲

Prelude

 

 

 来週の土曜日(26日)のコンサートは《プレリュード Prelude》というタイトルでコンサートなのですが、今回は、S. L. Weiss、F. Tarrega、M. M. Ponce、H.V=Lobos などの前奏曲をお聞き頂く予定です。

 

Program(予定)

 

S.L.ヴァイス:前奏曲とパッサカリア
S.L.ヴァイス:ファンタジー
F.タレガ:六つの前奏曲と《ラグリマ》
M.M.ポンセ:「24の前奏曲集」より
H.V=ロボス:五つの前奏曲
I.アルベニス:前奏曲とマラゲーニャ
    他

 

 バッハと同じ時代に活躍したバロック・リュートの名手ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss, 1687 - 1750)の作品のいくつかはギターでもしばしば演奏されますが、今回お聞き頂く「パッサカリア」も「ファンタジー」もギターではおなじみの曲です。パッサカリアには他の組曲から「前奏曲」を借りてお聞き頂こうと思います。「ファンタジー」は明らかに前奏曲の部分が小フーガの導入部となっている曲です。
 タレガは珠玉の前奏曲をいくつか書いていますが、今回はその中から6曲と、また《ラグリマ(涙)》というタイトルがあまりにも有名になった前奏曲、計7曲をお聞き頂きます。
 ポンセはセゴビアの為に数々の名曲を作曲しましたが、セゴビアからの依頼で「24の調で24の前奏曲」を書くと言うプロジェクトを実際に進めていた、それもかなり初期に、ということが二人の間で交わされた書簡集から確かめる事ができます。しかし生前にそれは出版される事は無く、セゴビアの校訂により「12曲」のみがショット社から出版されただけでした。しかもその中の何曲かはポンセが考えた調性ではなく、別の調であったり、音形のいくつかは変更されていました。1981年にアルカーサル氏によってポンセの遺稿の中から前奏曲として作曲したと思われる作品の数々が発見されますが、ト長調のみが欠落していたり(それを別の作品を編曲すると言う方法でアルカーサルは補填していますが)ポンセ自身による完全な「24の調による24の前奏曲」は完成することがありませんでした。とはいえ、そこに見るポンセの音楽、ポンセがギターと言う楽器に寄せていた愛情は、あらためて新鮮で美しい事に感動します。今回はアルカーサル版を基に数曲をお聞き頂く予定です。
 ヴィラ・ロボスの「五つの前奏曲」については言うまでもなく有名な曲、ギターの重要なレパートリーですが、私が強く関心を持つのは作曲者自身がかなり良くギターを理解し、演奏が出来たという点にあります。ギター曲を書いたその他の20世紀の多くの作曲家と比べたとき、そこが大きく違い、またそのことがヴィラ・ロボスのギター作品をより輝かしいものにしていると思います。勿論彼の音楽そのものが、とても個性的である事は言うまでもありませんが。
 今回演奏するアルベニスの「前奏曲 Preludio」は、「スペイン España、Op.165」の第1曲目です。Op.71の「旅の想い出 Recuerdos de Viaje」の再6曲「マラゲーニャ〜入江のざわめき Rumores de Caleta」とあわせてお聞き下さい。なおこの「前奏曲」の編曲が、今回のプレゼント編曲です。ご希望の方は前売りチケットお申込みと同時にご予約ください。

 

 

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プレゼント編曲はアルベニスの《前奏曲》

Preludio

 

 今月のプレゼント編曲はアルベニスの《España (Op.165)》の第1曲目「前奏曲 Preludio」です。この六つの小品の中では第2曲目の「タンゴ」が良く知られた曲で、この前奏曲はギターではあまり演奏されませんが、今回は別の組曲(「旅の思いで Recuerdos de viaje Op.71」)に含まれる「入江のざわめき(マラゲーニャ)」とあわせて演奏する為に編曲してみました。
 編曲をご希望の方は前売りチケットのご予約と同時にこちらからお申込み下さい。演奏会は今月26日(土)7時開演です。

 

 

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オイルサーディンでペペロンチーノ

Sardina

 

 本日のお午は、またまた頂き物のオイルサーディンを使って「ペペロンチーノ」。ただしパスタではなく、米粉の麺(フォー)を使って。我ながら上手く出来上がりました。美味しい!

 

 

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京丹後の米粉麺「桑の実」

Kuwa_1

 

 

 京都府北部、丹後の網野町で生産している「米粉麺」を頂戴しました。「コシヒカリと有機桑の葉を使用」と書かれていますが、その名も「桑の森」という米粉麺です。本日のお昼にさっそく頂きました。
 けっこう腰があって、つるつるとした感触が心地よく、見かけは「茶蕎麦」のような色合いですが、香りははるかに爽やかで素直、食べ易いです。久しぶりに「麺類」を食べた満足感で一杯です。

 

 

Kuwa_2

 

 

 網野町と言えば、30年くらい前には数年間、毎年のように演奏をしにいっていました。静かで奇麗な町でした、懐かしいです。

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宝石箱を覗くようなポンセの「前奏曲集」

ponce

 

 

 

 ポンセの前奏曲は私が若い頃からセゴビアの演奏でとても良く慣れ親しんだ曲で、学生の頃には良く演奏もした曲です。ショット社からセゴビアの校訂で12曲が出版されていましたが、1981年に Tecla 出版からアルカサール(Miguel Alcazar)の編集によって24曲が出版されます。しかしポンセは24曲をまとめていたわけではなく、セゴビアとの書簡集の中でそのことが語られているだけで、実際に欠落している「ト長調」はアルカーサルがポンセの他の曲を編曲して24曲としています。しかしアルカーサルは後に Etoile 出版から「ポンセの手稿譜による全曲集 Obra completa para guitarra de Manuel M. Ponce」という大部の楽譜を出版し,そこには興味深い資料が数々含まれ、当然「24の前奏曲集」もそこに含まれるわけです。
 問題のひとつはポンセ研究家であるアルカーサル氏のこの二つの出版物で(前奏曲に関して)少なからぬ、そして看過できな相違があり、その点については何ら述べられていないという点です。
 二つ目の問題は、この曲に限らずセゴビアの為に書かれた作品の多くはセゴビアによる入念な校訂(編集)が行われましたが、それらの多くは作曲者との意見の交換が行われ、作曲者自身同意したものであろうけれども、それ以外のものに関しては(特にポンセの場合には)作曲者がほとんど「メモ」の様に書きとめ、残された(完成度の低い)楽譜である可能性があるわけです。ですから、遺品の中から発見された楽譜が必ずしも作曲者の考えを十全に書き留めたものではないと言う、なぜなら作者は「セゴビアがギターのための曲として仕上げてくれるだろう・・・」という前提で書いた楽譜であるという可能性は非常に高いと私は思うのです。
 とは言え、アルカーサル氏による出版の意味は大きく、私が慣れ親しんだこれらの曲も、セゴビア版とはまた違ったポンセの音楽の側面を感じさせ、私を興奮させるものです。ポンセのギター曲のほとんどはセゴビアの演奏によって世に紹介されたわけですが、ともすればそのせいでポンセの音楽がいつもロマンティックなものであると思い込んでしまう危険があります。これらの前奏曲にしても、アルカーサル版から聞こえて来る音楽は時々、ロマンティックと言うよりも印象的であったり、濃厚だと思っていた色彩が、実はもっと透明感のある済んだ色合いであるのではないかと思える場合があります。そしてポンセがギターと言う楽器にこれ程までに様々な可能性を感じ、多くの音を書き綴っていた事に、私は更に興奮し、さながら極上の宝石が詰まった宝箱を覗いているような気分になるのです。

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今月は《プレリュード Prelude》

Prelude

 

 

 今月の「藤井眞吾 コンサート・シリーズ」、タイトルは《プレリュード Prelude》。ヴィラ・ロボスの5つの前奏曲、ポンセの個性的前奏曲を何曲か、タレガのロマンティックな前奏曲、そしてそのほかの作曲家による、プレリュードとそれ以外の作品など、お楽しみ下さい。(プレゼント編曲はアルベニスの「España」より第1曲「前奏曲」です!)5月26日、京都にて開催です。

 

 

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本日は快晴!

 本日は7時より「藤井眞吾 コンサートシリーズ 第133回《春の小川 Spring Brook》」開催です。ここしばらく、昨年の暮れから毎回、雪が降ったり、寒さがひどかったり、お天気の具合を心配する事が続いていたのですが、今日は快晴です。天気予報師によると、しかし気温が上がりすぎて、熱中症にならないよう気をつけた方が良いとのことです。まあ、演奏会が始まる頃には気温も下がっているでしょう。
 今日は私の作曲した曲が三曲、そのほかにソルやブローウェル、また春を歌い上げたモーツァルトとシューマンの曲もお聴き頂きます。当日券もありそうなので、今からでも出かけようかな、という方は主催の「マンサーナ 075-972-2834」までお問合せ下さい!

 

 

spring brook

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春への憧れ(W.A.モーツァルト)

Mozart

 

 

 今週の土曜日は、「藤井眞吾コンサートシリーズ《春の小川 Spring Brook》」ですが、毎回行っている企画、「プレゼント編曲」はモーツァルトの「春への憧れ」です!

 

 

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来週は《春の小川 Spring Brook》です!

■□■ コンサートのお知らせ(4月) ■□■

 

 一斉に咲き始めた桜が春の到来を告げたかと思ったら、またヒンヤリとした朝があったり、体調の管理には気をつけたいところです。皆様如何お過ごしでしょうか。
 今月の 藤井眞吾コンサートシリーズ は《春の小川 Spring Brook》と題してお楽しみ頂きます。「《春の小川》による練習曲(藤井眞吾)」は有名な文部省唱歌「春の小川(岡野貞一)」の旋律を使った右手の為の練習曲です。「さくら変容(藤井眞吾)」はこれまで「さくら変奏曲」と読んで来た曲ですが、どうもこのタイトルは平凡なので、このように変えてみました。実際、一般的な変奏曲とは少し違った内容ですので。そのほかにもソルの練習曲や、私が編曲したシューマンの歌曲などお楽しみ下さい。
 開催は来週の土曜日、21日です、ご予約はお早めに!

 

藤井眞吾(2018年4月14日)

 

 

Spring Brook

 

 

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